- Dr.torqueはトルク値をデジタル表示するだけの簡単なトルクレンチではありません。
- 角度は搭載された超小型精密ジャイロにより0.02度の分解能があります。
- マイクロプロセッサーによりDr.torqueには8通りの計測方法があります。
- 外部のコンピューターとRS232インターフェースケーブルで接続でき、GEDORE独自開発のパワフルな専用操作・統計分析ソフトE2S torkとシンクロさせて完璧な組立工程監視と管理が可能になります。
- Dr.torque独自の”work flow”メニューは、E2Sソフトで製作した締め付けポイント毎の異なった試験方法が保存でき、保存された試験方法はDr.torqueのコントロールパネルにある↑↓ボタンで選択して直ぐに計測に入れます。
- Dr.torqueに保存された計測データはE2Sにエクスポートされ、個々の計測結果を数値だけでなくグラフ分析もできます。
● 締め付けられたボルトを緩め、その緩み始めるトルクを計測
Dr.torqueの計測モード; [Peak] | |
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ラチェットヘッドのダイアルの回転方向をLeft(緩め方向)にして、組み立てられたボルト/ナットを緩めるだけです。
Dr.torqueはこの検査では、トルクの最大値をディスプレイに表示し本体のメモリーに保存します。 検査トルクと、実際の組み立てラインでの締め付けトルクとの比率; 0.6 〜 0.9 検査トルクの殆んどは、実際の締め付けトルクより小さく計測される。 検査したボルトを、再び設計トルクで締め直す必要があります。 で計測風景がご覧いただけます。 ここから.... |
[増し締め法]
● 締め付けられたボルトを増し締めして、ボルトが動き始めるトルクを計測
Dr.torqueの計測モード; [1st move torque] | |
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CEUS操作モデュールソフトを使用せず、Dr.torqueのコントロールパネルのキー操作でスペック入力して計測。
指定された角度内で、Dr.torqueが最小トルク値をデイスプレイに表示し、本体メモリーに保存されます。 [Route] CEUS操作モデュールソフトを使用してテストスペックを製作して計測。 計測データをCEUS分析ソフトにエクスポートして、グラフからブレークアウェイトルク*、キャリオントルク*の解析まで可能になります。 検査トルクと、実際の組み立てラインでの締め付けトルクとの比率 0.8 〜 1.3 ブレークアウェイやキャリオントルクが出現する締め付けでは比較的正確な計測ができるが、キャリオントルクの判定ができない締め付けでは検査による締め付け過ぎが発生しやすい。 で計測風景がご覧いただけます。 ここから.... 増し締めトルクの国際的規格は VDI2645-3詳細へ |
ブレークアウェイトルク*;
増し締めトルクが静的トルクに勝る瞬間。
ボルトヘッドは動き始めますが、ネジ部はまだ動いていない状態の時のトルク値。
キャリオントルク*;
ファーストムーブトルクとも呼ばれます。
ボルト全体が動的トルクに移行して瞬間的に下降した時の最小トルク値です。 経験的に、この計測法の範囲内で認識することができる値で、実際の締め付けトルクに近いとされています。
増し締めトルクが静的トルクに勝る瞬間。
ボルトヘッドは動き始めますが、ネジ部はまだ動いていない状態の時のトルク値。
キャリオントルク*;
ファーストムーブトルクとも呼ばれます。
ボルト全体が動的トルクに移行して瞬間的に下降した時の最小トルク値です。 経験的に、この計測法の範囲内で認識することができる値で、実際の締め付けトルクに近いとされています。
[マーク法]
● 締め付けられたボルトにマークを付け、一旦緩め再度締め付けボルトが
元に戻った時のトルクを計測
Dr.torqueの計測モード; [Release−Fasten] | |
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Dr.torqueでは、マーク付けを必要としません。 何故ならば、0.02°の分解能がある角度計測ができる超小型ジャイロセンサーのお陰です。
実際の計測は、先ずラチェットヘッドの回転方向ダイアルをLeftに設定してから、ボルト/ナットを緩めます。 ボルトが緩んだらそのままの状態で回転方向ダイアルをRightに設定し、ディスプレイの角度表示が0.0°になるまで締め上げます。 角度が0.0°になった時のトルク値が表示され、本体メモリーに保存されます。 検査トルクと、実際の組み立てラインでの締め付けトルクとの比率 0.9 〜 1.1 最も正確な検査法と認められていますが、マーキングに手間が掛かり大量生産現場では不向きとされていました。 Dr.torqueはマーキングを必要とはせず角度コントロールだけでこの検査を簡単にしました。 計測進行の判定はLEDライトや警告音、振動でヒューマンエラーを最小限に、誰にでも正確に検査できるようにしました。 で計測風景がご覧いただけます。 ここから.... |
実際の組み立てラインで締め付けられたトルクとスポット検査トルクに違いが出るわけ | |
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ボルトヘッド/ナット座面の荒れによる摩擦係数の変化、ネジ部の噛み合いいよるネジ山表面の摩擦係数の変化、ボルトの伸びによるクランプ力の違い、締め付け回転速度の違いなどです。
組み立てラインの締め付けトルク(設計トルク)とスポット検査の計測トルクが一致しなければならないと言う常識は捨ててください。 増し締めトルク計測の国際的規格VDI2645−3では、実際の製品のボルトジョイントを100回サンプリング計測して統計的分析により上・下限値を割り出し、その範囲内にスポット試験の計測値が入っていれば、そのボルトジョイントは設計トルクに対し許容範囲内で締め付けられたOKジョイントと評価できるとしています。 |
誰にでもより正確で簡単な計測を可能にするDr.torqueのユニークなシグナル
トルクレンチを使用する計測には熟練した技能が必要と言われます。
SCHATZは、誰にでも簡単に、そしてできるだけ正確にヒューマンエラーの入り込む隙の無い計測装置としてDr.torqueを開発しました。
(視 覚) | |
本体のコントロールパネルのディスプレイ上のLEDが、トルク値の増加20%ごとに一個づつ黄色に明るく点灯していきます。 トルク値が90%になると5個目のLEDが青色に点灯し、目標トルクに達すると青から緑に変化します。
青色ディスプレイの中央にトルク値、右下側に角度値が読みやすく配列され、左上側に現在の計測モードが表示されます。 |
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(聴 覚) | |
目標トルクの90%に達した時、五個目の青色LEDの点灯と同時に断続したブザー音が発生されます。 | |
(触 覚) | |
目標トルクの90%に達した時、五個目の青色LEDの点灯と同時にハンドル部分が小刻みに強く振動します。 |
計測トルクの変化をディスプレイの数値とLEDの点灯により確認し、目標トルクに近くなると青色LEDが点灯し、同時にブザー音と振動により計測の終了が警告されますから、誰にでもヒューマンエラーの出にくい計測ができます。
急 告
デモ機でDr,torqueの先進的な検査方法をご体験ください。 ご一報くだされば現場でデモが可能です。
シャッツ ジャパン株式会社
担当: 野村 信貴
tel 058-398-1433