組み立て工程で使用されるトルクツールのモニタリングが
貴方の製品の高い品質を維持するための必須条件です
● どのようなモニタリング?
VDI 2862; Application of fastening systems in automotive industry
この規格はジョイントの重要度に合わせ、そのジョイントが破損した場合に生じる危険度に合わせジョイントをカテゴリーAからCまでにランク付けします。 そして、ランクにあった組み立て工具を指定して、その試験方法、試験間隔、トレランスなどを規定しています。
● どのような試験?
ISO 5393; Rotary tools for threaded fasteners - Performance test method
この規格は、各種ナットランナーの試験方法を規定しています。 工具性能をハード/ソフトジョイントでツールの名目トルク値の30,60,100% の能力で試験計測をして、到達トルクのばらつきやミーンシフトなどを統計的に計算し、Cm,Cmkで工具の性能を判断します。
ヨーロッパの自動車メーカーはISO 5393とVDI 2647; Type test of nutrunning tools - Torque and Torque/Angleという規格でモニターしています。
ISO 6789; Assembly tools for screws and nuts - hnad torque tool - requirements and test method quality testing, quality conformance testing and recalibration procedure
この規格は最も多く使われているトルクレンチの試験方法を規定しています。 レンチタイプで分け、レンチの設置方法や計測時間、計測点などをこと細かく規定しています。
KREcer-TEST モビールテストベンチ
組み立てラインで使用されるロータリーツールに性能が出ていない工具が一つでも存在すれば、不良品の発生する確率はほぼ100%に近くなってしまいます。 大量生産のラインで、その不具合に気付かなければ、不具合品の数は膨大になり、その修正には莫大な費用と時間がかかり、その損失は計り知れません。
ラインで使用されるツールをモニターして、常に要求される性能であることが保障されれば、不具合品の発生率は0%近くにできます。
モービルテストベンチのハイブリッドシムレーターは、高速回転の空圧オイルパルスナットランナーにも対応できる最新テクノロジーの特許ローイナーシャー・ブレーキユニットが正確にジョイント状況をコンピューター制御でシミュレートします。
計測試験はISO 5393/VDI 2647の試験手法を予めプログラムされていますから、1回ジョイントパラメーターを入力するだけで、次からは現場作業者はピックリストからどの試験をするか選択するだけで直ぐに試験が簡単にできます。
試験はボルトやナットを使わないので、締め付け動作だけで1回の計測は3秒以内で締付け結果の判定ができます。 ISO VDIでは1点5回計測を推奨していますから、ツールの良否判定は15秒以内でラインサイドでできます。 計測結果はベンチのスクリーンに数値と、OKは緑のドットNOKは赤のドットで作業員に知らせます。 試験操作はいたって簡単で、ヒューマンエラーが入り込む余地が全く無い試験ができます。
トルクレンチ類はISO 6789の試験手法で試験されなければなりません。 この規格はレンチのランク、設置位置や試験時間、トルクの負荷方法など非常に複雑に規定しています。 トルク/アングルレンチの角度計測はVDI/VDE 2648;Transducer and Measuring systems for measurement of angleの規格により試験されなければなりません。
従来のトルクレンチの試験・校正は作業者の技量に大きく依存しています。 cer-TESTモービルテストベンチは、試験するレンチを固定冶具にセット後、油圧モーターがレンチにトルクを掛けるシステムですから、ヒューマンエラを完全に排除した試験計測が誰にでもラインサイドで行えます。
SCHATZ®CEUS 8.2操作・統計ソフトウェアー
計測結果はソフトウェアー内のデータベースに保存され、統計機能を使い、X、Xbar,σ/3σ、Max/Min、Range、Cm/Cmk、Cp/Cmk、ヒストグラム、など数値とグラフを自動的に表示させプリントアウトもできます。
Xbarチャート/Rチャートを監視することでロータリーツールの傾向が管理でき、ヒストグラムや分散図を監視することで高度な工程管理ができます。
試験結果報告書
ユーザーの仕様に合わた書式で報告書が製作でき、ISO 9000ffの要求を満たします。
報告書の書式はテンプレートから選ぶことも、report builderを使い独自のロゴや報告項目の追加など自由に製作できます。
グローバルスタンダードでは、この報告書は3年間の保管義務と結果数値は12年間保管することを要求しています。
テストプランニング
それぞれの工具は決められた間隔で確実に試験・校正されていなければなりません。
製品品質に何らかの問題が発生した場合に、テストプランを提示できない製品製造者が提出する報告書は有効ではないと判定される危険があります。
テストプランニングは、個々のワークシフトや休日などがカレンダー方式により、そのテストが行われているかどうか、そしてその結果判定OK・NOKが一目で判る方式が求められます。
ツールメーカーや研究室でcer-TESTモービルテストベンチが数多く購入される訳;
モービルテストベンチは、グローバルスタンダードの試験手法をベースにした試験手順がプログラムされており、ユーザーはただ試験するパラメーター(目標トルク/角度、トレランス、試験回数など)をインプットして試験計測するだけで目的の試験が完了します。 試験方法もMCT(Machine Capability Test)テスト、KIC(Keep In Capability)テスト、BIC(Bring In Capability)テストとグローバルスタンダードが要求する試験手法が選択できます。
殆どのヨーロッパやアメリカの自動車メーカーが実際にこのテストベンチを導入していることもあり、このベンチでの試験報告書の提出要求もあります。 ツールメーカーにとり、自社のツールの性能が優れていることのアピールする手段として導入された例もあります。
先進的なジョイントシミュレーターのお陰で、膨大な締め付け回数試験が要求されるMCTテストを短時間で完了でき、その結果分析もコンピューターが瞬時に演算処理しグラフ処理できることも、ツールメーカーで使用される大きな理由の一つになっています。
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